増田先生は現在、昭和女子大学 光葉博物館 顧問をされています。
本講義では特に和紙に関してご講義頂きました。
日本古典絵画の多くは和紙・絵絹に描かれていますが、それらは鑑賞するために掛け軸や屏風、巻子(巻物)、障壁画などに仕立てられています。
そして、仕立てるためには作品の裏側に何種類もの和紙を打って、作品にとって安定した状態にしてあります。
ですから、和紙について知ることは保存修復を学ぶ上で欠かせないのです。
和紙の接着について体験実習
今回は保存修復理論の概要ほか、和紙同士の接着の考え方、『打ち紙』という和紙を打ち締める技法実習をメインにした内容となり、先生のお人柄もあって和やかな講義でした。