今回ご紹介するのは金箔への細工を施して作品に利用する「截金」の授業。
古典文様の手本を参考に截金の作品を2日掛けて制作します。
箔を細かく裁断する工程が入る為、行程をやり易くする下準備をし、
その後いよいよ箔を裁断
一本の幅はなんと髪の毛くらい!
竹で作った竹刀で切っています。
必要な分量が出来たら、絵の具で下塗りをした画面に文様を描いて行きますが…
息を止めてしまうような作業が長時間続きますが貼れば貼る分だけ文様がどんどん出来ていきますので慣れと楽しむ気持ちが出てきます。
学生は金箔以外の箔にも挑戦していました。
2014年5月29日木曜日
2014年5月21日水曜日
専攻の垣根を超えて…
大学院(研究科)・美術特別授業「プロジェクト研究4」の授業の一場面
年間を通して行う美術特別授業「絵画における金地表現を実技を通して追及する授業」を日本画専攻・阪野智啓先生が行っています。
前回はガイダンスのみでしたが、今回から実技へ!
日本画材を用いた「金碧障壁画」
油画材を用いた「黄金背景テンペラ画」
の二種類を学生が制作し、それぞれの材料への知見を深めて行きます。
本日の工程は
●日本画→金雲表現(画面を構成する金箔の雲)の箔下へ施す盛り上げ胡粉の
作成
今回は古典技法書に記載されている起き上げ胡粉に挑戦。起き上げ胡粉は
胡粉(白色)・丹具(オレンジ色)・白緑具(薄緑色)の三種で、絵具団子を作り
ました。(直ぐには使わず数日放置した後に使う予定。)
●油画→テンペラ画・下地材のポプラ合板にうさぎ膠(接着剤)を使用して寒冷紗
(目の粗いガーゼ質の布)を貼りました。
学生は慣れない手つきではありますが、せっせとテンペラ下地の作成。
盛り上げに起き上げ胡粉を使うと制作中に絵具がいたずらをせず制作出来る
様です。
この授業は学生が専攻の垣根を越え受講したい先生の講義を受ける形を取っ
ていて、日本画・芸術学・油絵の学生が参加しています。
2014年5月16日金曜日
校外指導の様子
学部1年生が東山動物園でスケッチをしています。
学部1年は前期の一番大きな課題として「動物制作」があり、この制作の為に一週間を掛けて動物園内で作品に描きたい動物のスケッチを重ねて行きます。
動物は朝は活発に動いているのに昼頃になると寝ていたり…
時間帯によって動物のポーズが変わる為、描きたいポーズになっていてくれる時間は僅かです。
学生は動物を取材するのに苦労はしていますが良い作品を描く為、必死で取り組んでいます。