2013年12月19日木曜日

田渕先生最終講義と研究会のお知らせ

今年度で客員教授を退職される田渕俊夫先生の最終講義の日程が下記のように決定致しました。皆様の聴講をお待ちしております。

田渕俊夫先生最終講義

日時:平成26年2月7日(金)
時間:2限(10:30~12:00)
場所:愛知県立芸術大学 資料館演習室


※また同日、春の院展小下図研究会も予定されております。

春の院展小下図研究会

日時:平成26年2月7日(金)
時間:13:00~15:00
場所:未定





2013年12月11日水曜日

特別公開講座のご案内

 2014年1月に、現在、東京芸術大学大学院招聘教授でもあられる、中国工筆画作家の何 家英(か かえい)先生をお招きし、「中国工筆画の歴史と現在」について特別講義をしていただきます。

田渕俊夫先生、松村公嗣先生ご推薦です。卒業生の皆様も是非ご参加ください。




日時  平成26年1月14日(火)
     午前10時30分から12時

場所  愛知県立芸術大学 新講義棟



2013年12月5日木曜日

再興第98回院展が開催中です

11月30日(土)→12月8日(日) 松坂屋7階、松坂屋美術館・8階マツザカヤホールにて再興院展が開催されています。

愛知芸大在学中の若手作家から卒業生の作家まで、幅広い年代の作品が展示されております。
院展名古屋展の特色として、昨年より始まりました「出品者による㊙テクニック講座」が行われており、12月1日(日)~7日(土)まで1日1回(14:00~開始)、その日の担当作家によって内容が変わる大変面白い内容となっております。

 
 上の写真は12月4日(水)に行われた講座の写真。(参加者の方に説明中)
この日は料紙(書を施す和紙にあらかじめ箔や飾り紙で装飾を行ったもの)の技術を基に、本のしおりを作ろう!という内容でした。
 皆さん、メモを取りながら、真剣に聞いて下さっています。


 参加者の方が完成させたしおり。
それぞれの方の感性がよく出ており、趣の有るしおりが出来ました。

12月8日(日)14:00には愛知芸大学長、松村公嗣先生のトークショーもあります。
ご興味のある方は是非ご高覧下さい。






 






2013年12月2日月曜日

特別授業

保存修復理論の講義に増田勝彦先生をお招きしました。
増田先生は現在、昭和女子大学 光葉博物館 顧問をされています。
本講義では特に和紙に関してご講義頂きました。

日本古典絵画の多くは和紙・絵絹に描かれていますが、それらは鑑賞するために掛け軸屏風、巻子(巻物)、障壁画などに仕立てられています。
そして、仕立てるためには作品の裏側に何種類もの和紙を打って、作品にとって安定した状態にしてあります。
ですから、和紙について知ることは保存修復を学ぶ上で欠かせないのです。

和紙の接着について体験実習


今回は保存修復理論の概要ほか、和紙同士の接着の考え方、『打ち紙』という和紙を打ち締める技法実習をメインにした内容となり、先生のお人柄もあって和やかな講義でした。




2013年11月27日水曜日

受託研究模写

本学日本画専攻教員と卒業生により、平成22年度より安城市歴史博物館所蔵「本證寺本 聖徳太子絵伝」(重要文化財)現状模写を行っています。

この作品には、聖徳太子が生まれてから生涯にわたって行った偉業の数々が年齢ごとに描かれています。また、「聖徳太子絵伝」と呼ばれる作品は多く存在しますが、本證寺本の特徴はひとつずつが大きな掛け幅で、全十幅からなる大作であることです。

 
                  第三幅                             第十幅


模写には大きく分けて「現状模写」「復元模写」があります。
「現状模写」は文字どおり、作品の古い雰囲気や絵具の変色、剥落(はくらく)も含め、現在の状態を写すことです。
「復元模写」は描かれた当時の状態を想定して描くことをいいます。 

本研究では、現状模写といっても原本にある汚れは描かず、傷も目立たないように模写することで、絵画として見易くなるようにしています。

一年に2幅ずつのペースで制作しており、平成26年度に全十幅完成予定です。
本年度は第四幅、第五幅を制作しています。
下の写真は夏ごろの作業風景です。

古色づけのようす(古びた雰囲気を絵具で表現する作業)


2013年11月26日火曜日

第三研究室 1年生研究発表会

 大学院、第三研究室では古典絵画の模写研究を行っています。

 1年生の課題では、紙、絹、板などさまざまな基底材を用いた模写に取り組み、材料の伝統的な扱い方や絵画技法を学んでいます。

 今回の課題は板絵復元模写制作で、板材に描かれた作品の模写だけでなく当時の様子を様々な資料をもとに復元します。作品は各自興味のあるものを自由に選んだので、仏画から花鳥画まで様々な作品が揃いました。

そして完成後にはレポートの提出をするのですが、今回は初の試みとなる研究発表会を行いました。
担当の先生と学生だけの小規模なものですが、発表することで自分の研究内容をより理解し、また各々取り組んでいた作品が違うので、人の発表を聞くのも勉強になりました!





 

2013年11月18日月曜日

古美術研究旅行が終了しました

11月11日より七日間、学部の3年生が福井・京都・奈良へ古美術研究旅行に行きました。

京都・奈良の寺院仏閣の研究取材や、日本画の材料となる 紙や筆、墨や胡粉の材料の製造工程の見学や 京都では舞子の写生を行いました。

七日間の研究取材を機会に日本画についての歴史や奥深さを実際に感じる七日間となりました。

まずは第1報!二日目の京都です。

2013年10月18日金曜日

愛知県立委託模写事業 進捗状況

 昭和49年にスタートした愛知県立委託模写事業ですが、平成20年より教王護国寺(東寺)所蔵、 国宝 両界曼荼羅図(伝真言院曼荼羅)の現状模写に取り組み、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅をそれぞれ三年での完成計画にて進めています。
 
 

 両界曼荼羅とは真言密教の教えを視覚的に表したもので、胎蔵界と金剛界の2幅から成り立っています。東寺の両界曼荼羅図は平安時代に描かれた現存最古の彩色曼荼羅といわれ、大きな損傷も無く大変美しい作品です。
 

 現在模写を行っている金剛界曼荼羅は9つの正方形状の画面で構成されていますが、これらはすべて独立した曼荼羅の集合体となっています。模写では各画面を一人ずつで分担しています。下の写真を見ていただくと分かりやすいですね。ちなみに、仏様を全部数えるとなんと1461尊だそうです。ありがたいですね。 
 
 
 そして現在模写三年目を迎え、
全体に彩色が進み、今年度の完成に向け細部の描写を詰めていく作業を行っています!



2013年10月17日木曜日

保存修復実習

大学院、第三研究室では脇屋墨匠堂、脇屋助作先生の御指導のもと、24年度より岐阜市歴史博物館所蔵、真長寺「十二天像」「真言八祖像」の「保存修復実習」を行っています。

先生は正倉院御物をはじめ多くの国宝、重要文化財の修復をてがけ、最近ですとボストン美術館の東洋絵画修復を現地(アメリカ)でされました。
修理方法だけでなく、道具の扱い方からなにまで指導して頂いてます。

この日は前期授業のつづき
写真の毘沙門天、はじめは崩れそうでしたが、裂(きれ)も新しくなって修復完成間近です!
次回の授業で軸をつけて掛け軸のかたちになります。





後期合同デッサンを開催しました


後期授業はじめに行われました合同デッサンで学生より提出された作品を審査し、上位3名を決定いたしました。
学部より3名の選出となりました。
下記掲載の写真は授与式の際、撮影したものです。




一等賞に当たるプラチナ賞を授賞した学生(中央)は
雲肌麻紙を獲得いたしました!
良かったですね!

2013年10月1日火曜日

告知です

愛知芸大公式HPにて日本画研究室非常勤講師・芝康弘先生のインタビュー(全3回)が掲載されています。
大学卒業後の作家活動が垣間見えるインタビューです。お見逃しなく!
愛知芸大公式HP
www.aichi-fam-u.ac.jp/‎

後期授業が始まりました

9月30日(月)より日本画専攻の後期授業が始まりました
後期最初の授業は実技授業から。
横浜国立大学教授であり、彫刻家の藤森先生による全学年合同デッサン(後期)です。
前期と同様、プラチナ賞・ゴールド賞・シルバー賞を受賞した学生には賞品を贈呈します!
結果は後日のブログにて…

2013年7月11日木曜日

院展研究会の日時が決定致しました



 暑い日が連日に及び、体調管理が難しい季節となっていますね。
今年の院展本画研究会日時が下記に決定致しましたのでお知らせいたします。
日時 8月9日(金) 13:00~
研究会会費 1,000円
場所 4年大アトリエ
院展出品予定作品、小下図を持参して下さい。




2013年7月4日木曜日

合同デッサンの上位3名の授与式を行いました


先週行われました合同デッサンで学生より提出された作品を審査し、上位3名を決定いたしました。
学部から1名、大学院から2名の選出となりました。
下記掲載の写真は授与式の際、撮影したものです。


 
一等賞に当たるプラチナ賞を授賞した学生(中央)は
なんと連筆を獲得いたしました!
良かったですね!

2013年7月2日火曜日

研究活動

日本画研究室では、模写を中心とした研究活動を進めています。

今後、本ブログでも模写・研究の近況を随時お伝えしていきます。

今回は、現在行っている模写・研究活動の概要を簡単に紹介します。


●愛知県委託模写事業 

 昭和49年(1974)から継続している模写班です。「法隆寺壁画」や「高松塚壁画」、「伝源頼朝像」など国宝を中心に現状模写をおこなっています。現在は東寺蔵「両界曼荼羅図」の模写が進められており、今年度に完成します。


●名古屋城本丸御殿復元模写事業

 平成4年(2002)より始められた、名古屋城の本丸御殿障壁画の復元模写事業です。加藤純子氏と愛知芸大保存模写研究会が模写を進めています。今年、本丸御殿の玄関・表書院が公開され、光り輝く金碧障壁画が話題となっています。


●受託研究模写 「本證寺本聖徳太子絵伝の模写研究」 

 平成22年(2010)に、安城市から委託された事業模写です。全10幅ある「聖徳太子絵伝」の現状模写が企画され、現在までに4幅完成しており、先日安城市歴史博物館でも展示されていました。


●芳泉財団助成研究

 平成22年(2010)から、芳泉文化財団より文化財に関わる3件の研究助成を受けることができ、現在はそのうちの2件が進行中です。

 
 

2013年6月27日木曜日

デッサン週間

 
今週の日本画専攻は学部、大学院の学生全員が裸婦デッサンを行っています。

普段の日本画の授業とは違い、実技指導には横浜国立大学教授であり、彫刻家の藤森民雄先生が指導に当たってくださいます。

優秀な上位3名には、なんと、豪華景品があります!
 
 

2013年6月25日火曜日

展覧会のお知らせ①

展覧会情報 「第5回 ようようの会」 のお知らせ

出品作家  井出康人・伊藤深游木・猪熊佳子・岩永てるみ・岸野香
        清水由朗・谷善徳・速水敬一郎・平子真理・藤原まどか・
        宮北千織・森本純・山田伸・劉煐杲


・東京展 平成25年6月27日(木)~7月6日(土)
       春風洞画廊 東京都中央区日本橋3-8-10
       03-3281-5252
                   
 
・大阪展  大丸 心斎橋店 南館8階美術画廊でも開催予定
 
 
 
 


展覧会のお知らせ②
 
展覧会情報 「第四回 采の会 日本画展」 のお知らせ


出品作家  荒木軽信・岩永てるみ・柏谷明美・狩俣公介・佐藤真理




・東京展 平成25年6月12日(水)~6月18日(火)
                 松坂屋 上野店 南館5階美術画廊(終了)

・名古屋展 平成25年6月26日(水)~7月2日(火)
                     松坂屋 名古屋店 南館6階美術画廊


2013年6月20日木曜日

表装実習

大学院第三研究室では、古典絵画の模写研究を行っています。

本日は、大学院1年生が、自分の描いた模写作品(伴大納言絵巻)を掛け軸に仕立てる授業を行いました。

掛け軸にする最初の行程として、作品と裂(きれ)を裏打ちしました。


※裂・・・表具等で使われる織物

※裏打ち・・・紙や裂などの裏面に和紙を糊貼りして補強する作業

2013年6月18日火曜日

院展小下図研究会会場決定

6月20日(木)に行われます院展小下図研究会会場・時間が下記に決定致しました。

・14:00~16:00 美術学部会議室(日本画研究室下)

※16:00以降この会場は使用出来ません。
16:00以降は、日本画研究室にて小下図確認していただける場合もありますが、出来るだけ早めにお越し下さい。

2013年6月12日水曜日

はやぶさの会 開催のお知らせ

はやぶさの会 2013
‐愛知県立芸術大学日本画研究室‐  開催中です!

会期 2013年 6月11日(火)~7月21日(日)

会場 名都美術館   〒480-1116 愛知県長久手市杁ケ池301番地
   
概要 
 愛知県立芸術大学日本画専攻による、学生の選抜9名による日本画作品展を開催いたします。

 また愛知県立芸術大学所蔵の片岡球子先生、田渕俊夫先生の作品、教員による大作も特別展示しております。

ギャラリートーク    各日14:00~ 館内にて教員による作品解説も行います
(参加無料 展覧会チケットが必要です)

  6月 29日(土)  岩永 てるみ 先生 
  7月 6日(土)  岡田 眞冶 先生

小学生向けワークショップ 
 「金 銀に触れる  金箔 銀箔で文様をつくてみよう」  阪野智啓先生 

 7月13日(土)14:00~16:00
(参加費300円 要予約℡0561-62-8884 定員15名 名都美術館)

持ち物:ぞうきん ポケットティッシュ 箔を使った技法「型押し」「削り出し」「千切り箔」などいろいろな技法で模様を作ります 
※小さなお子様は保護者同伴をお願いいたします
 






2013年6月11日火曜日

風雅の会のお知らせ

展覧会情報 「第三回 風雅の会 日本画展」のお知らせ

ブログを開始したタイミングが名古屋展開期と重なってしまった為、東京展・大阪展のご案内をさせていただきます。

・東京展 平成25年6月26日(水)~7月2日(火) 松坂屋 上野店 南館5階美術画廊

・大阪展 平成25年7月17日(水)~7月23日(火) 大丸 心斎橋店 南館8階美術画廊

2013年6月6日木曜日

愛知芸大院展出品者の皆様へ 院展小下図研究会のお知らせ

平成25年6月20日(木曜日) 愛知芸大にて14時より行います。
部屋については現在調整・検討中です。しばしお待ちください。