2014年5月21日水曜日

専攻の垣根を超えて…

大学院(研究科)・美術特別授業「プロジェクト研究4」の授業の一場面





年間を通して行う美術特別授業「絵画における金地表現を実技を通して追及する授業」を日本画専攻・阪野智啓先生が行っています。
前回はガイダンスのみでしたが、今回から実技へ!
日本画材を用いた「金碧障壁画」
油画材を用いた「黄金背景テンペラ画」
の二種類を学生が制作し、それぞれの材料への知見を深めて行きます。
本日の工程は
●日本画→金雲表現(画面を構成する金箔の雲)の箔下へ施す盛り上げ胡粉の
 作成
 今回は古典技法書に記載されている起き上げ胡粉に挑戦。起き上げ胡粉は
 胡粉(白色)・丹具(オレンジ色)・白緑具(薄緑色)の三種で、絵具団子を作り
 ました。(直ぐには使わず数日放置した後に使う予定。)
 

●油画→テンペラ画・下地材のポプラ合板にうさぎ膠(接着剤)を使用して寒冷紗
 (目の粗いガーゼ質の布)を貼りました。

 学生は慣れない手つきではありますが、せっせとテンペラ下地の作成。
 盛り上げに起き上げ胡粉を使うと制作中に絵具がいたずらをせず制作出来る
 様です。
 
この授業は学生が専攻の垣根を越え受講したい先生の講義を受ける形を取っ
ていて、日本画・芸術学・油絵の学生が参加しています。