金箔を貼る土台として、石膏やボーロという赤土を何度も塗り重ね、磨き、下地を作っていきます。
その上に金箔をおしていくのですが、金箔はちょっとした空気の揺らぎでひらひらと飛んでしまうほど薄く、扱いが大変難しい素材です。
慎重に慎重に…
皆、真剣な面持ちで作業しました。
そして最後にメノウという鉱石で金箔地を磨いていきます。
メノウの硬さが丁度いいのだそうです。
これも優しくやさしく……段々力を込めて…
すると、鏡のように輝いてきました!
宗教画の表現技法として頷ける美しさです。
テンペラの黄金背景は日本画専攻の受講生には初めての体験で、西洋と東洋の気候の違いからくる絵画素材や技法の違いなどを新しい角度から学ぶことが出来ました。
次回からは日本の障壁画における金地表現の実習になります。